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福井県を例に、地図アプリで自然地形図の上に表示した地震痕跡(赤い点)=奈良文化財研究所提供
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 遺跡の発掘調査で確認された大規模地震の痕跡の情報1670件を集めたデータセットを、奈良文化財研究所(奈文研、奈良市)が作製し、24日からホームページで公開する。地図アプリで利用でき、防災・減災などへの活用が期待されている。

 全国では、道路や建物の建設にともない毎年8千~9千件の発掘調査が行われており、その報告書には調査中に見つかった災害痕跡の記述もある。奈文研遺跡調査技術研究室の村田泰輔・主任研究員は、その情報を抜き出してデータベース化し、防災や減災に活用する研究をしてきた。

 10年ほど前から約4万件の…

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